SOLID LIGHTS 1990 方南町プロジエクト

解体の後に/再構成のための方法

再結晶都市 Recrystalized City

これは「O−REX」のバリアントである。
東京の新宿の近くに計画された、集合住宅と低層部に商業施設のある複合建築である。

パッケシージとして設定された初めの立体(建築)は、一度ばらばの断片に別れて四散したのち、再び集まって建築となる。
一度溶けた溶液が過飽和となり、成分が凝集し、結晶が生まれるように、散乱する破片の中から再び全体が姿を現す。
そしてそれは、元とは異なる立体となる。
成長する結晶体。

光の反射率と透過率を頼りにして、断片はいくつものクラスターをつくり、そしてそのクラスターが集まって全体が形成される。
各断片は、光に対する反応が少しづづ異なる。それ以外は、形もテクスチュアもニュートラル化されて区別がつかない。
それぞれの断片は、互いに馴染む辺で接合し、小さな立体をつくるように集まり、入射光を幾度も反射屈折させて外に返すように面を組み立てていく。
その過程の中に、断片の集合規則がある。

全体の形態を指定するのではない、ゆるやかで部分的な規則。
しかし、そのコードが、結果としての統合された全体をつくり出す。
それは、解体された世界の、再構成のための方法なのである。