ファイバー ウエイブ- II Dubai2009 project









ドバイの極超高層ブルジュ・ハリファのレジデンスエントランス空間にFIBER WAVEを設置することを依頼された。
当該空間は広いが屋外ではないので、自然の風でそよぐFIBER WAVEではなく、人工の風によるFIBER WAVE-II となる。
太陽光によるチャージはできないのと、基本的に明るい空間であるから、先端のLEDは用いない。
人工の風は自然の風に比して弱いので、十分なそよぎを得るために断面は円形ではなく扁平な長楕円面とした。
試作も行ったが結局、実施には至らなかった。
もしそうなら、FWという風の波を、金融の波が消し去ったことになる。
もともとFW-IIは、その時点での世界の「風」のデータをwebから採取してそよぐようにプログラムされていた。
その風は、実際の風に限らず、木星で吹く風や、為替相場の変動等も選べる設定であった。
まさに、その場には金融の風も吹いていたのだ。
その金融風がドバイFWを吹き飛ばしたとすれば、それはFWにとって 「我が意を得た」 ことになるのかもしれない、が。
このFWが完成していれば、ここに住まう人々は朝な夕な、金色の波の海を泳いでいたことだろう。
FW-II system

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